同居している母が認知症になりました。親族で話し合ったところ,同居している自分が成年後見人になったらどうか,と勧められました。成年後見人になるとどのような仕事をするのでしょうか。

成年後見人は,まず成年被後見人(母)の財産を調査し,財産目録を作成して今後の成年被後見人の生活方針を立てて裁判所に報告します。
その後は,成年被後見人の収支を管理し,帳簿につけて,適切に財産管理をしていきます。また施設の入所など契約を締結する必要がある場合,成年後見人が本人に代わって契約を締結します。
このように成年後見人は,成年被後見人の財産を全て管理するのですが,私利私欲のために使うことは許されません。またその仕事は,原則として成年後見人が亡くなるまで続き,裁判所に対して定期的な業務報告が必要です。